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学歴社会になったわけ

人間通 (新潮文庫)

人間通 (新潮文庫)

この本読んでたら、学歴社会の話が出てて、ああ、なるほどな、と思っちゃったんでご紹介。

 

出身校の重視はもともと人間を本人次第の実力本位で公平に判定しようとの志向に発する民主化への趨勢であったと思われる。

 

武士の時代に何藩の出と、名乗っていたのの名残りで、昔は何県出身かを名乗っていた。でも、それだと、本人の実力じゃないし、よくないよね?

というわけで、現れたのが、出身校による判断。

頑張っていい学校入ったんだから、本人の人間性もなかなかいいはずだよね?ということらしい。

 

結局のところ人間社会は常に一応の安定を欲するゆえ、身分を決めておく方が運営を手っ取り早くする。時代によって身分を構成する原理が移り変わるだけである。

 

今、身分を構成している原理は、学歴というわけらしい。

まぁ、この本自体がちと古いので、今はだいぶ崩れてきていると思うけれど。

人間、上下関係とかあった方が安定する生き物なら、ある程度の身分社会はしょうがないのかねぇ。

まぁ、学歴だと勉強力しか測れないので、はやくちゃんと別のものさしには登場してもらいたいわけですが。