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日本語と英語はこんなに違うことがわかる本──「英文法」を疑う

久しぶりに本のレビュー的な話です。

みなさま、英語はお好きでしょうか。お嫌いでしょうか。
お得意でしょうか。苦手でしょうか。

誰もが最低でも中高6年間は学校で学ばさせられる英語
(最近は、小学校からですっけ?)
でも、中々使える人っていないですよね。
英語の本や新聞を読んだり、字幕なしで洋画を見たり、英語で道を聞かれた時にスマートな対応ができたり。

それもそのはず、中高の英語でさんざん出てくる「英文法」
この教え方が日本人にはミスマッチなのです。
だって、日本語と英語って、考え方が全然違うんだもの。

というのが、こちらの要旨。

「英文法」を疑う―ゼロから考える単語のしくみ (講談社現代新書)

「英文法」を疑う―ゼロから考える単語のしくみ (講談社現代新書)

 

例えば、定番の日本語と英語の違いで、

Don't you have breakfast?(あなたは朝ごはんを食べなかったのですか)

こう聞かれたとき。

日本語だと、食べてない場合、はい。食べている場合、いいえ、と言いますよね。
それが英語だと、食べていない場合、No。食べている場合、Yes、になるわけです。

それはなぜか、もこの本には書かれています。

日本語は全てを「コト」として捉えますが、英語は「モノ」として捉えます。それが「事」であれば、「ないコトもある」んですが、「物」だと「ないモノはない」。(略)つまり、yes、noは、肯定/否定を表すのではなく、アル/ナシを表しているだけなんです!

食べている行為はなかったので、Noなわけです。
おお、そんなことをちゃんと習った記憶はないですよ(笑)

そんな感じで、今まで「とりあえずこういうものだから覚えろ!」と暗記させられていた文法が腹に落ちる感じの一冊でした。
これ読んでから洋書を読むと心なしか速度が上がったような……。

英語を頑張ってみたいけれど、どうしても挫折してしまう皆さまどうぞご一読。
今なら筆者が貸し出せます(笑)