飲めるまでが大変──まいまい京都 珈琲講座その2
珈琲講座シリーズその2。今回はまだ豆知識編。
(前回までは、こちら)
今回は、栽培された珈琲の実がどうやっておいしい飲み物になるかをご紹介。
こちらは、珈琲の木。
これが何メートルもの高さになって、赤い実をつけます。
珈琲は寒さに弱いので、日本では上手く育たないのだそう。
自家消費用に温室で栽培されているのがほとんどらしい。
こちらは、実から取り出したばかりの珈琲豆。
左のまん丸いのと、右の平べったいのの違いがわかるでしょうか。
1つの赤い実に、必ずこの2種類が入っているらしい。
まん丸の方は、ピーベリー。平べったい方はフラットベリーと呼びます。
さて、この上の豆をあーやらこーやらして出来上がるのが珈琲なわけですが、ミルで挽くまでの状態に加工する作業に、方法が2種類あります。
1つがウォッシュという方法。
大体の豆はこちらの方法で加工されているそうです。
まず、実を水に入れて、浮いてきた実は未熟だったり、虫食いだったりするので、沈んだ完熟の実のみに選別します。
それから、実の赤い部分を取り除いて洗い、上の豆部分だけにします。
その後、まんべんなく豆を乾燥させれば挽く前の珈琲豆の完成です。
ちなみに、乾燥方法は、天日と機械の2種類。天日のほうが香りがイイそうです。
まぁ、当然か(笑)
さて、もう1つの加工方法、それがナチュラル。
赤い実を選別せずにまず乾燥し、実の部分を取り除いてからさらに乾燥。
それから、ダメな豆をピックアップして完成。
あとから目でピックアップするため、手間暇かかってて珍しい。
前回紹介したウェルカムコーヒーはこちらの方法で作られているそうです。
それにしても、珈琲は手間暇かかって、私たちのところに届いているのねん。
こりゃ、適当な飲み方したらバチが当たりそうだ。
てことで、次回はおいしいドリップの淹れ方です(笑)